幸福度の高い国を実現するには ー内なる神の国ー

 昔の聖人は言われました。

「神の国は汝の内にあり」と。


ここでいう「汝の内にある神の国」とは、すなわち己が内に息づく魂の国のこと。


その主権を握る者こそ、内在の神の子、または内在の仏性であります。


魂の国の人民とは、私たちの想念(心の思い)、言葉、そして行い――すなわち仏教における身・口・意の三密に他なりません。


幸福を求める者は、まずこの人民を正しく導かなければなりません。

善き事を思わしめ、善き言葉を語らしめ、悪しき習慣を断じて捨てしめる。

そのとき、魂の国は清められ、内なる神の国は光を帯びるのです。


例えば健康を願うなら、健康であることを想い、健康を語り、健康者の如く行ずる。

思い、言葉、行いの三つがひとつとなり、魂の国はやすらぎに満たされるでしょう。


内なる神の国は、あなたの掌の中にあります。

今日もまた、己の三密を整え、魂の国を治め、内なる光を育んでまいりましょう。

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