■玉泉寺 今月の掲示板■ 「心があるように 落葉が散っていく」

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「心があるように 落葉が散っていく」


秋風に舞う落葉は、ただ重力に従って落ちているのではなく、まるで心をもって散っていくかのように見えることがあります。

枝を離れるときの静けさ、風に揺られながら空に描く軌跡、地に帰って土となる安らぎ。そのすべてに「命の流れ」が映し出されています。


私たち人間もまた、日々の中で喜びや悲しみを経験しながら、やがて自然に帰ってゆく存在です。落葉が自らの役割を終えて次のいのちを育むように、人の歩みもまた、後に残るものへとつながっていきます。


散りゆくものは、終わりではなく、未来を育むはじまり。落葉は静かなことばを大地に残してゆきます。






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