世界は自分の心の鏡です

外界は心の映し絵


世界は、まるで自分の周囲に立て廻した鏡のようなものです。


自らの「心」を映して、その姿を外界だと思う。

もしその映像が不幸に見えれば、悲しむのです。


――鏡の中に映るのは、他ならぬ己自身。

心の小径を歩き、静かにその影を見つめよ。――


脚下照顧の智慧


少し内省してみると、自分の周囲には、自分の心の結果ばかりが現れていることに気づきます。


「周囲を善くしようと思うならば、先ず脚下照顧(自分の足元をよく見ること)せよ」と言われるのは、このゆえです。


――足元の小石をひとつ見つめるように、

まず自らの心をひとつずつ整えよ。――


心の性質を知る


自分に欠点はないはずなのに、不幸に陥ったと考える人がいます。

しかし、それは誤りです。


損をする者には必ず欲張る心があり、

人から過剰に冷遇される者には利己的な心があります。

人から非難される者には、自らに寛大さがなく、短気で、他を責める性格があるのです。


――風に揺れる木の葉のように、

まず他を生かすことに心を傾けよ。――


他を生かすことが自らを開く


そんなときは、先ず人を生かすことに比重を置いてみましょう。

自分の心が変わると、世界もまた変わり、人生の道がひらけてくるのです。


――他に光を与えれば、

己の道も光に満ちる。――

このブログの人気の投稿

読経のすすめ『勤行聖典』:日々の実践と理解を深めるために

■玉泉寺 今月の掲示板■ 「曲がりくねった木も、深く大地をつかんでいる。まっすぐでなくても、しっかりと生きている。」

■玉泉寺 今月の掲示板■ 「心があるように 落葉が散っていく」