まず自分の心を整える

 外界と内界――

この二つは切り離されたものではなく、深く結びついています。


多くの人は言います。

「すべてのものは物質が先にある」と。

その考えでは、人間の内界――心の世界――は外界の影響に左右され、外界を変えなければ幸福にはなれないというのです。


しかし、よく考えてみましょう。

外界をいかなる状態に整えるかを決めるのは、心そのものなのです。

心が調わぬ者が、いくら計画を立て、形ある世界を改革しても、そこに真の幸福は訪れません。


改造計画そのものも、また心から生まれるもの。

だからこそ、心が先であり、外界はその結果であると言わざるをえないのです。


先ず人は、幸福になろうと思うならば、自らの心から歩み始めなければなりません。


多くの人々は、自分の心の不完全を見過ごし、環境ばかりに不平をこぼします。

そのため、望む結果はなかなか得られません。



心の庭を整えよ、

そこに花が咲き、雨が降り、風が吹く。

外の世界はその鏡、

静かに、しかし確かに、内なる光が外界を映す。


今日もひととき、心の小径を歩もう。

足元の小石に気づき、呼吸を調え、想いを正しく導くとき、

世界はやさしく、わたしに微笑みかけるだろう。

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